架線(20) ベースと背景を付けて完成

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ディスプレー本体とアクリルカバーを乗せるベース板をつくります。
まず上から 被せるアクリル板の実寸を測定し、それより+2mm位大きめの板を切り出します。 この場合は418x140mmになりました。
厚さは13mmを使用し周囲を幅10mm位で黒色に塗装しておきます。 材質はファルカタ材を使いましたが、 ラワン合板でも良いと思います。
外周に5x20mmの平角チーク材を接着しました。

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接着剤乾燥後ペーパーをかけ 水性ニス(オールナット)で塗装します。

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足パッドなどを付けるときは、ジオラマ本体を取り付けた後では 大変ですので先に付けておきます。
ここでは こるくくらぶ の コルクペットNO.6 (径20mmxt2)を使用しました。

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Photo by (c)Tomo.Yun  http://www.yunphoto.net

背景は写真を白黒で出力し、ミューズボードにスプレーのり で貼って、必要な大きさに切り出し、アクリルカバーの内側に両面テープで貼りました。
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車両も   地面・背景のなかに入れてあげると、模型としての味が出てくるように思います。
特にこの電気機関車は、架線走行テスト用に製作したもので、スケールモデルではありませんが、どこかに実機が走っているように私には思えるのです。

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これで架線のジオラマステージは完成です。 長い間お読みいただきありがとうございました。

架線(19) 架線柱と架線の取付け

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左右側面アクリル板の穴を黒の塗料で塗っておきます。
上の穴(A)は下の写真のように、黒染め平ワッシャを挟んで、ベースから浮かせて止め、下の穴(B)はそのまま木ネジで止めます。

こうすることで(B)の木ネジの締め加減で、側面アクリル板の傾きを調整します。
上のトロリー線の穴に糸を渡し、片側に輪ゴムを着けておき、架線柱を立てる時の目安にします。

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張った糸を目安にして、架線柱のフックを合せて取付けますが、接着剤が乾くまで爪楊枝(C)を楔に使って固定しておきましょう。

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柱が固定されましたら、中央の架線両側にコイルバネを取付けリングに吊り下げます。

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左側の架線を取付け、アクリル板の外側を抜け止のクリップで止めます。

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片側ずつトロリー線を曲げてセットしますが、コイルバネの圧縮目安は、長さ10mmを6mm位まで圧縮する位が良いと思います。
(c)部分は最初から90度に折り曲げず、45度曲げぐらいで調整してOKでしたら、直角に曲げて短く切断しておきます。
(b) 部分はアクリルに面一 に、ニッパーで切断しておきましょう。

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架線取付け作業中ステーが柱から抜けてしまいましたので、帯板(D)を柱に巻いてハンダ付けしました。
柱を真鍮パイプにして、全てハンダ付けで組み立てた方が良いかもしれません。

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こんな感じに架線が取付けられましたので早速機関車を置いて見ました。
あとはアクリルカバーを乗せる化粧ベースと背景を付けて完成です。

架線(18) もう一つの架線

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架線(3)架線本体 の記事での製作方法は、下の写真のように燐青銅線 径0.5mm を直角に付き合わせてハンダ付けする方法を取りましたが、ハンダの量が少ないと外れやすいことがあります。
そこでもう一つ別な方法で作って見ますが、ハンダ付けした架線は、上の写真のような寸法で、両側にU字型のフックを付けておきます。

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前回の方法

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今回の方法は線を潰して平らな部分を作り、ハンダを盛り上げなくても強度が保てるというものです。
前回はピンと消しゴムで線を押さえましたが、今回は線が回転してしまうとまずいので、テープを貼ってみました。

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線を潰す方法は、金敷の上にリン青銅線を置き不要になったドリルの刃の部分をテープで巻いたものでおさえ、ドリルの上からハンマーで叩きます。
ドリル径は4mmを使用しました。

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こんな感じに潰れますので、中央をニッパーで切断して両側をそれぞれ使用します。

架線(17) 左右側面板

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この展示台に使用する架線は、スプリングで張力を与えてパンタグラフの押し上げ力を支えながら、直線性を保つ構造です。

したがって 架線の両端は線路の左右側面に取り付けた側面板で支えますが、この板にかぶせるように透明アクリル板を曲げて取り付けますので、まずコの字型に曲げるための寸法を決めます。

ベース端面をクレパスで写し取った絵と、架線柱と機関車の関係図を組み合わせて白ボール紙などに貼り、アクリルカバーの絵を描いてみます。
私は説明のためにこのような絵を描いていますが、ご自分で製作されるときは簡単な外形輪郭線などで十分だと思います。

幅は内寸法でベース+2~3mm 高さは自由に決めて下さい。
先に絵を描いてから寸法を記入しましたので、切りの良い寸法ではありませんが これでコの字型カバーを作ります。

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材料は透明アクリル板 厚さ3mmを使いました。
作業中 スリキズを付けないように保護紙を付けたままにしておきます。

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曲げたアクリル板の側面を図の上に立て、内側をサインペンで写し取ります。(赤線)
このマーク線をカッターナイフで切り抜き 上の写真の曲げたアクリル側面部分に合わせてみます。
うまく合えばOKですが右側と左側が違うことがありますので 注意が必要です。
(a)穴4ヶ所はベース側面に止めるための木ネジ用の穴位置、(b)角穴はレール位置を確認するための穴です。

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切り抜いた型紙をもとに 透明アクリル板を切断して取り付け穴を明けます。

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透明アクリル板をベース側面に木ネジで止め、上の写真のような型紙を作って 架線を止める径1.5mmの穴を2ヶ所明けました。

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こんな感じになりました。 ドリルで穴加工したところは白くなりますので、木ネジを外して穴内側を黒の塗料で塗っておくと目立たなくなります。

架線(16) 地面の表面

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地面の材料として 今回はオガ屑系のカラーパウダーを使わないで、上のスポンジパウダー4種で作ってみようと思います。
(1)・・・ターフ 若草色 T45
(2)・・・ターフ 黒土色 T41
(3)・・・コースターフ 明緑色 T63
(4)・・・コースターフ 緑色 T64

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地面の下地部分は黄色系の砂部分と粘土の地肌部分と石膏表面の部分がありますが、これらをカラーパウダーを撒いて下地が見えなくなるまでカバーするには大変です。
そこで塗装とパウダー撒きをミックスして地面の表面を作ります。 塗料は全てセラムコートを使用しました。
まず始めに岩の表面を アンティークホワイト#2001 と ストームグレイ#2542 を混ぜて塗り、これが乾きましたら表面にウエザリング塗装をして岩らしく仕上げます。

次に草地部分に ダークフォレストグリーン#2096  を薄めずに塗り、上から  (1) ターフ 若草色 T45 を撒いて 乾かし接着します。 幅5~6cm位ずつ進めましょう。
接着していないターフは乾燥後、筆などで払い落します。

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その次に土部分として ウォールナット#2024 を塗り (2) ターフ 黒土色 T41 を撒きます。
地面を作る順序として土色を先に撒いた方が良いように思いますが、後からの方が撒く量が少なくてすみます。
ここで全体に木工ボンド水溶液をかけて乾燥させて下さい。

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次に芽吹いた若草のように (3) コースターフ 明緑色 T63 をパラパラ撒いて行きますが、ところどころ下地が透けて見えるところを作った方が 良い感じになります。

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後は雰囲気をみながら (4) コースターフ 緑色 T64 を撒いて、全体に木工ボンド水溶液で固定します。

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最後に麻縄をほどいて作った草を植えて、地面の完成です。

架線(15) 地面の断面補強

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ベースの外周(地面の断面)にペーパーをかけます。

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不織布を輪郭より5~10mm位大きめに切り、少しの水で薄めた木工ボンドで貼ります。 下部は10mm位はみ出させ裏側に折り曲げて貼り乾燥させて下さい。

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乾いた不織布の上からもう一度木工ボンドを塗って乾かします。

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木工ボンドが乾きますと不織布が硬くなりますので、カッターナイフで楽に切ることが出来ます。
あまり深く刃を差込むと曲線部分が操作しにくいので、刃先が裏側に1~2mm出る位が良いです。

この側面部分の処理ですが、今回のようにベニヤ板などを使った場合、下地処理をして直接塗装でも良いと思います。
不織布を貼るのは私の好みで、細かな凹凸が軟らかい質感を出してくれます。

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全体にサンドペーパーをかけ、突起などを軽く落しておきましょう。

架線(14) 地面の下地(その4)

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押し縁の角材を当て細釘を 打って側板を接着します。

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接着剤が乾燥しましたら 押し縁を外し、地形と側板のスキマを粘土で埋めて下さい。

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(a)の部分は石膏の岩を取り付けたときに出来た穴ですのでここは埋めておきます。
(b)の凹みはシンナーで発泡スチロールを溶かして作った部分です。 ここは周囲を草(カラーパウダーやスポンジ粉)で覆ったとき、奥行感を表現出来ますので、埋めないで残しておきます。

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こんな感じで地面の下地が完成です。

架線(13) 地面の下地(その3)

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線路の左右側面に貼る板の型紙を作りましょう。
方眼工作用紙という、子供たちが図工などで使う白ボール紙に枕木上面までの寸法や線路脇の道の高さ、バラストの幅を測って記入し作図しますが、この紙は方眼紙でなくても 少し厚手の紙でしたら良いと思います。
線路周りは測った寸法で作図し、その他の部分は少し大きめにカットしておきます。

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線路を基準にして型紙をピンや画鋲で止め、地面の輪郭線(a)をマークして切断し型紙にします。
(b)は側板にハミ出た砂と木工ボンドの固まったものですが、このままサンドペーパーを掛けるのは硬くて大変なので、少し水で湿らせて軟らかくしてからヘラなどで取り除いて下さい。

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今回は側板にシナ合板の2mm厚を使用しました。 型紙を乗せて輪郭をマークしてカッターナイフで切断します。
直線部分は厚みのある定規などを当てて何度か往復しながら少しずつ深くカットしてゆきます。
曲線部分に関しては直線で大まかに切断し、細部を細かく押し切りしながら形を作ってゆくとやりやすいです。

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側板を貼る前に コピー用紙などを画鋲で止め色鉛筆やクレパスなどで写して、骨組みの位置や板の厚さなどを記録しておきます。

架線(12) 地面の下地(その2)

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発泡スチロールブロックの角の不要部分をカッターナイフで切り落とします。

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ベースを裏返して筆に含ませたラッカーシンナーで発泡スチロールを溶かし・・・

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ティッシュペーパーを細く裂いたものをピンセットで詰めてスキマをふさいで下さい。

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石粉粘土プルミエで地面断面板と発泡スチロールの間を埋めてゆきます。

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木工ボンド1に対して水0.5を加えよく溶かしたものを用意して、これを幅50~100mm位に良く塗り上から砂をかけます。
木工ボンドが乾かないうちに砂をかけたいので、塗り幅はあまり大きくしない方が良いでしょう。
砂をかけ終えた部分と 次の部分の境目は、前の砂の上に木工ボンドを重ねて塗ってかまいません。
次にまた砂をかけますが、この砂はたくさんかけても木工ボンドに接着した最下層の砂以外は落ちてしまいますので、大胆な作業でOKです。
この段階で砂の色は特に関係ありません、後で塗装しますので・・・

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いくつか石膏の岩を配置していますが、これから その都度様子を見ながら選んで使ってゆきます。

架線(11) 地面の下地(その1)

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線路を取り付けたベースの前後に発泡スチロールのブロックを接着します。 前面は少し傾斜をつけていますが、後ろは背景画を置くことも考えて、垂直に変更しました。

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コピー用紙などをテープで止めて、地面の断面稜線をマークします。

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マークした稜線を切り抜いて、4mmのベニヤ板に乗せて曲線を写しとり、電動ジグソーで切断します。
この時ベニヤ板の下に発泡スチロール板を敷いて一緒に切断してゆくと、上からしっかり押さえられるので切りやすいです。
発泡スチロールの厚さはジグソー刃の最大突き出し長さ+10~20mm位は必要です。

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ジグソーで切り抜いた地面断面板を、ベース底板の側面に接着剤をつけて押縁で押さえます。 この押縁は桧角棒3×8mmを使いましたが2.5mm厚ベニヤ板などを細く切断したものでも良いです。
乾燥後ニッパーで釘を抜いて押縁を外します。

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こんな感じに接着されましたが、左右端面は発泡スチロールの成型が終わってから取り付けます。

地面の断面板について
このジオラマ側面を囲む板は必ずしもベニヤ板でなくとも良いです。 厚手のボール紙や スチレンボード両面紙張りのものなどを使うことが出来ます。 

私の場合は、この側面に和紙や不織布(ふしょくふ)を木工ボンドで貼って、乾燥後軽くペーパーをかけ 塗装する方法をとっていますので、板そのものの材質は外見上あまり影響しません。

特にスチレンボードは 厚みが2,3,5mmなどいろいろありますのでその状況に応じて選んでいただけます。