「落葉樹」に背景と透明カバーを付ける

141001d

落葉樹の落ち葉が乾いたので、ベースと背景パネルと透明カバーを取り付けます。

141001e

カバー無しとカバー付きを上下に並べてみました。
それぞれ雰囲気が違いますので、どちらでもお好みでセットできるように、カバーと背景パネルは組み立て式です。

141001a

(A)・・ベース板 12mm厚ベニヤ板
(B)・・化粧縁回し t4×20mm(平角材)
(C)・・・地面 20mm厚発泡スチロール板
厚いベース板に化粧縁を接着しているので、角部(m)の剥がれや変形が少なくなります。
地面の発泡スチロールで落葉樹の根元を支えるのは難しいので、厚さ20mmの木製ブロックを埋め込みました。

141001b
透明板厚さ3mm、背面パネルの芯材の厚さ4mmなので、うまく差し込むことができました。
仮組で確認できましたら周りのバリ等をサンドペーパーで仕上げて塗装します。
ケースの作り方 参考記事

141001c
今回の背景は「ゆんフリー」さんの写真を使わせていただきました。
出力プリンターがA4サイズなので、上下に分けて黒い帯のところで繋いであります。
ジオラマの題名を「Autumn Leaves」にしました。 (終)

「落ち葉」を撒いて接着

40924ba

以前製作した「落葉樹」のジオラマをリニューアルしたので、落ち葉の部分だけをまとめました。 完成した様子が、上の写真になります。 ベースは発泡スチロール板、樹は銅線を巻いて製作、根元部分は木片を埋め込んで補強し、 地面はおが屑を着色した自家製カラーパウダーを撒いて、木工ボンド水溶液で固めてあります。

40924c

まず落ち葉を公園や山などから拾ってきます。10cmくらいのものが数枚あれば十分です。 私はいままでに拾い集めたものが沢山ありますので、その中から適当に選びますが、葉の種類によればパリパリに乾いてしまって、使えないものもあります。 霧吹きで湿り気を与えて使うこともできますが、その辺は実際にテストしてみて下さい。 切り抜きは、図工で使う彫刻刀の中の「丸ノミ」を使います。

40924de

次に切り抜いた落ち葉を指で摘まんでパラパラと撒きたいのですが、砂のように粒状ではないので、綺麗にバラけてくれません。 もちろん束になって落ちたものは、ピンセットや妻楊枝などでうまく配置してあげればOKです。

40924n

綺麗に撒き広げるために、私は側面が籠のように穴のあいた鉛筆立てを使いました。 写真は落ち葉を入れて上からのぞいた様子で
す。

40924p

この鉛筆立てを横にして静かに振ると、割とうまくパラパラと落ちてくれます。

40924e

撒き終えましたら、重なりや見た目のバランスなどを整えて・・・

40924f

木工ボンド水溶液を霧吹きで静かに吹きかけます。 一回目は仮止めと考えて下さい。隣同志の葉が繋がる程度ですがとりあえずこれ
で一日乾燥させます。

40924g

今度は裏側に木工ボンド(原液)を竹串の先などに付けて塗りこみます。 または水溶き木工ボンドの濃い目の物を、先パイプを細く加工したスポイトを使って葉の裏側に注入します。

40924h

最後に枝に残る葉を、数枚ピンセットで接着して完成です。

40924k

地面と枯れ草の境目あたりの落ち葉はこんな感じになりました。

岩の表面を作る

IMG_40414t
昔試作した岩肌のテストピースが出てきましたのでご紹介します。
製作過程の写真はありませんので、説明のみとなります。

このテストピースはレンガ位の大きさの発泡スチロール板を使用して、全面を切り崩し 凹凸を付けて表面に木工ボンドを塗り、砂をかけて乾燥させました。
乾燥後はカリカリの硬い表面になりますので、次に水を、霧吹きでかけるか 筆で塗り、上から石膏を振りかけます 。(写真右半分)

振りかける方法は、手袋をした手の平に乗せてかけても良いし カレースプーンなどで振りかけても良いです。 水分に触れず硬化しなかった石膏は、硬化後 固めの刷毛などで払い落とします。
下にある水分量は地肌の凹凸部分によって違いますので、その水を吸い込んで固まる石膏量も場所によって違ってきます。
この一連の作業はマスクをかけたほうが良いです。

IMG_40414u
成り行き任せですが、それが味を出してくれることがありますので適当に作業を進めます。
乾燥後形を変えたい場合や、トンネルなどの穴を開けたい時は、カッターナイフなどで簡単に加工出来ます。
右半分に石膏をかけたのは、左側の部分を別の実験に使うためでしたので特別な意味はありません。

片手で持てるようなジオラマでしたら、立てにしたり横にしたりしながら石膏を振りかけることが出来ますが、レイアウトなどではそうもいきませんので、先に山や崖をパーツとして作って置いて、後から組み込んだほうが良いです。

IMG_40414v
振りかけた石膏が乾燥後、塗装した状態が上の写真です。
この場合の石膏の厚みは、2~5mm程度ですので、あまり水分を吸い込んでくれません。
薄い絵の具を何度も塗り重ねるよりは、ある程度色を決めて塗り、凹みに流れ込んだ絵の具をティッシュペーパーなどで吸い取ることにより、濃淡を付けるようにします。

木製枕木の線路(その4) レールのスパイク打ち

aim1_3575
枕木を並べるために使った型紙板に、幅16.5mm幅に線(a)をケガキ、カッターナイフで切り出します。
切り出した厚紙の両側に3mm位張り出してマスキングテープかセロテープを貼り (b)部分を切り欠きます。
この位置がスパイクを打つ場所になります。

aim2_3577
このゲージ板の両側にレールを当て、テープで巻き込むように固定します。

aim3_3582
このゲージ板を枕木に乗せ切り欠いた場所にスパイクを打ちます。
これは練習ですので枕木2本おきにスパイクを打っていますが、 通常は5~6本おきぐらいで良いと思います。

aim5_3585
スパイクを打ち終わりましたら、静かにゲージ板を外します。

IMG_40413g
地肌の見えている部分に、少し粒の小さいバラストを撒いて補修し、木工ボンド水溶液をかけて完成です。

木製枕木の線路(その3) スパイク打ち

aim1a_3649
スパイクを打つための工具としてラジオペンチを使用します。
写真左のものは私が昔から使っている物、右のものは手を放すとバネにより先端が開くものです。

aim1_3442
このラジオペンチの先端の内側に三角ヤスリで溝を加工します。
まず先端より奥へ約4mm位の位置に、回り止めの溝を広げるようにヤスリをかけ、これに直角に溝を彫り込みます。
対面も同じように加工しますと・・・

aim2_3438
こんな感じになります。 先端は閉じたときV字になるように両側をスリ落としておきましょう。

aim3_3452
練習のため一本スパイクを打ってみます。 これは打つと言うより押し込む作業になります。 まず写真のように咥えたスパイクを、先端が枕木に触れる1mm位手前で止め・・・

aim4_3453
スパイクの頭を持ち替えてさらに押し込みます。 最後は先端V字溝で締めますが、スパイクの頭が枕木に平行でない場合はラジオペンチを少し回して修正しておきます。

aim4a_0003
(a)はラジオペンチ先端部、(d)は枕木、(c)は道床 です。
(b)のレール頭を 犬釘がかわして より深くレール底部を押さえるために 少し外側に傾けた状態で押し込みます。

aim5_3456
また(c)の道床にラワンベニヤなどを使用した場合、芯材に硬い部分がありますと押し込むことが出来ず写真右のように曲がってしまいます。
このような場合は新しいスパイクに替えて再度押し込むか、隣の枕木に移動するとかして試してみます。

aim7a_3460
スパイクを打つ練習はこんな感じに仕上がりました。

木製枕木の線路(その2) 枕木とバラスト

bam1a_3279
上の写真の枕木はHO16.5mm用 、バスウッド材を使用した市販品です。
実測寸法値は、厚さ1.8mm 幅2.4mm 長さ29.8mm でした。

bam1b_3476
これは厚さ2mmのシナ合板を、幅30mmに切って、木目方向に幅2.5mmずつカッターナイフで切断しています。
他に厚さ2mmのハードバルサを同じように切って、3種類の枕木を用意しました。

bam1c_3273
これをステインに浸して着色します。
今回は ワシンの ミネステイン オーク色 油性を原液のまま使用しました。 ステインが行き渡ったところで、新聞紙などの上に乗せ油を切り、新聞紙を新しいものに替えて乾燥させます。
かなり臭いが強いので、外に出して置いた方が良いです。
水性ステインでも良いのですが、油性に比べて色の染込み方が少ないです。

bim1_3536
枕木を並べる冶具板を厚紙で作ります。 マスキングテープかセロテープの糊面を上にして両端をテープで止め、枕木を1本ずつ貼り付けます。

bim2a_3545
下地色を塗ったベースの表面に 木工ボンドを塗り、治具板より外したテープを裏返して乗せます。

bim3_3541
これは枕木テープを剥がすときに、枕木の両端を押さえる道具ですが・・・

bim4_3548
こんな感じで使います。

bim5_3552
テープを剥がしましたら、全体にバラストを乗せ軽く押しつけて、余分なものをはらい落します。

bim6a_3563
木工ボンドが完全に乾燥しましたら、当て木に巻いた#240位のサンドペーパーで、枕木表面を平らに削って 削り粉を掃除機で吸い取り・・・

bim8_3572
枕木の地肌に、薄く溶いたステインを塗って調子をととのえます。

木製枕木の線路(その1)

eim1_3627
架線を取り付ける線路を、木製の枕木にレールをスパイク(犬釘)で止めた線路にしたいと思います。
本番に先立って練習用の短い線路を作ってみましたので、その過程を見ながらご説明します。
レールは #80(高さ2.03mm) のシノハラ製フレキシブルレールのプラ枕木部分を外して使用しました。
犬釘もシノハラ製 HOナロー用 の小さい釘を使っています。

枕木は上の写真の(a,b)が自作、(c)が市販品です。

eim2_3623
材質は (a)バルサ、 (b)シナ合板、(c)バスウッド 寸法は 約t2x2.5x30mmです。
バスウッドについて自作する場合は こちら で販売しています角材を切断して使うと良いです。 サイズは 1.8×2.4,  2.4×2.4 があります 。
バラストは粒の大きな市販品と、それより少し粒の小さい自作のもの 2種類を使いました。

eim3_3616
完成した木製枕木線路に車輌を載せてみました。 こんな感じです。

eim4_3618
比較のためプラ製枕木を塗装した線路も作ってみました。

eim5_3620
これは枕木を塗装していないものです。 写真では黒に見えますが、実際はコゲ茶色です。こうして並べてみますと、木製のやわらかい手作り感、プラ製の犬釘周りの細密感、プラ製の黒に近い色の力強さ、それぞれに味わいがありますので  ご自分の展示する車輌に合わせて 選んでいただければ良いと思います。

サンドシェル技法の説明

サンドシェル(sand shell)とは、砂で作った硬い卵の殻のようなものを表し、発泡スチロールと木工ボンドと砂で作る立体造形物の外皮をいう造語です。AFH00018a
この写真はHOn 9mmのレイアウトの一部です。 左側の切り立つ岩壁は、発泡スチロールをカッターナイフと-ドライバーを使って彫刻しその表面を木工ボンドと砂で固めました。

AFH00024b
これは上の写真の左カーブにさしかかるところの拡大写真です。 この付近の断面を下の
イラストでご説明します。

DIMG_1830d
薄いグレーの部分は発泡スチロールです。線路を敷いたベニヤ板を境に上下に分けて作りました。 下はベニヤ板を乗せる部分とその右側の川および対岸の崖です。
上は岩壁部分ですが、これは別に作って完成後ベニヤ板に乗せて接着し、小石の部分で一体化して完成させます。
右上の図は岩壁の拡大図です。 発泡スチロールは、カッターナイフと-ドライバーを使って彫刻し、その表面に木工ボンド原液を筆で塗ります。
ここに砂をかけますが丁寧にパラパラと撒く必要はありません。
片手か両手ですくって一度にかけます。 砂をかけるときは壁面をできるだけ水平にします。
そのためにも大きな岩壁などはレイアウト本体と分けて製作するのは都合がいいです。 かけた砂を上から軽く押してから発泡スチロールを裏返して新聞紙などの上に落とします。
この落とした砂は集めて次の行程でまた使用します。 木工ボンドが乾き始める前に砂をかけなければならないため、一回の行程での作業範囲は幅10cmぐらいです。
木工ボンド表面に付いた砂の層はごく薄いですが、乾くとカリカリになりかなりの強度があります。
乾燥後 この上から粒の小さい色砂でニュアンスをつけたり、カラーパウダーを撒いたりしてボンド水溶液をかけて固め
ます。

AFH00025a
完成後岩壁を改造をすることができます。
上の写真は説明のため岩壁の中央部をフォトショップで加工したものですが、岩を切断したり移設したりすることは後で大変役に立ちます。
参考として 発泡スチロール芯材の検証検証部分の修復白頭鷲の止まる岩(2)をご覧ください。

 

検証部分の修復

A1248a
「水辺の倉庫」の切り取った部分を修復します。

A1250a
つなぎ目両側の周囲を、表面より幅約1cm位に木工ボンドを塗ります。
木工ボンドは原液か1割ぐらいの水で薄めたものを使います、が写真は少し薄め過ぎました。
写真で見やすいようにアクリル絵の具で着色しています。

A1255a
2mm以上のスキマにはティッシュペーパーを幅3cm位に裂いたものをピンセットや爪楊枝の先などで詰め込みます。

A1257a
つなぎ目や詰め込みティッシュ(1)の上を、幅1cm位に木工ボンド原液を塗り(2)、砂をまきます(3)。
これを(4)、(5)、(6)と繰り返します。

特に速乾性木工ボンドでは乾きが早いのでいくつかの部分に分けて作業をした方が良いと思います。
ここまでを完全に乾かしますが約1日かかります。

A1264a
岩場の部分にグランドサンド(着色砂)を何種類かニュアンスをつけてまき、木工ボンド水溶液を流します。

A1272
草地部分のつなぎ目には木工ボンド原液を塗りコースターフ(カラースポンジ粒)をのせ軽く押しつけて接着します。
ここまでの状態で約1日乾燥させます。

A1280
コースターフをニュアンスを付けてまき上から水溶きボンドをかけます。
スポンジに含みきれず下に溜まったボンド水はティッシュペーパーで吸い取っておきましょう。
これでまた1日乾燥させます。

A1287 A1293
ほとんどわかりませんが黄色線の部分がつなぎ目です。
このままでは新しい状態なので、パステル粉や粘土粉を筆でまぶしてウエザリングを施し調子を整えます。

A1290
これで修復が完成です。

A1297
今回使用した材料です。
上左、上中はコースターフ、上右は天然砂(着色なし)、下4種は自家製アースサンド(地面用色砂)です。.

発泡スチロール芯材の検証

S1_1143a
.How to build DIORAMAS が出版される約1年前に製作した「水辺の倉庫」が、リニューアルのため28年ぶりに手元に帰ってきました。
ベースの大きさおよび高さは W800mmxD350mmxH280mmです。
当時、ジオラマの地形ベースは石膏や粘土などを使用することが主流で、鉄道模型のレイアウトなどはかなり重量のあるものでした。
これをなんとか軽くできないものかと開発したのが、この発泡スチロールを芯材として表面を薄く木工ボンドと砂でシェル状に固めて覆う サンドシェル技法 (造語)です。
めったにない機会ですので、この技法の耐久性を検証してみることにしました。
上の写真の左側(A)の部分を切り取って内部をみてみます。

S2_1144
カッターナイフで押したり引いたりしながら四角形に切断します。
このサンドシェル技法の特長は、軽量ということと 完成後の追加工が簡単にできるということです。 

S3_1167a
写真の(C)部分を拡大したものが下の拡大写真です。

S4_1164b
上のイラストで黄色の木工ボンドと茶色の砂でできた硬い層が サンドシェルです。
見た目の判断ですが非常に良い状態なので驚きました。最悪の想像では発泡スチロールがポロポロと劣化して崩れ、 サンドシェル が浮き上がって、造形物としての強度が保てないのではと思っていました
ところが発泡スチロールにはつやがあり新鮮な状態で(笑)、木工ボンドはカビなどの発生もみられず、適度な弾力性もあり強度も十分で安心しました
最初の写真の(B)部分のリニューアル後も載せておきます

IMG_40414m
(a)レジン流し込みの水面は清掃後透明ツヤあり塗料塗布
(b)道路は下地サンドシェル、表面粘土粉ですがひび割れなどはありませんでした。
(c)地表面のターフは製作当初のままです。
(d)この部分は新しいターフをボンド水溶液で固定。ライケンも植え替えました。
IMG_40414n

.