模型用ベースパネル(1)

baim3_110812
1・・・底板 (ラワン合板 2.5mm厚)
2・・・穴 (円切りカッターで切り抜いた穴)
3, 3a・・・縁ブロック (発泡スチロール棒)
4・・・ツナギブロック (発泡スチロール棒)
5・・・表面パネル (シナ合板 4mm厚)

まず1の板に上図のような寸法で穴を明け、下の斜視図のように発泡スチロールブロックを木工ボンドで接着します。
この状態で一旦乾かし、次に発泡スチロールブロックの上面に木工ボンドを塗り、上に(5)の表面パネルを乗せ、その上に板が浮かない程度の重しを乗せて乾かします。
特に(5)表面パネルの接着は平らなところで行ってください。

外形寸法や穴位置は参考です。
(5)の表面に建物など自由に配置し、板を切り抜いたり、配線穴を開けたりしても、裏側のブロックは発泡スチロールなので、切り外し自由です。
配線は(1)の内側で行われるので、垂れ下がったりすることなく、まとまりが良いです。
(3)(3a)(4)の高さを変えてパネルを厚くしても、側面化粧板(ラワン合板、シナ合板)などの面積が増えることによる重量増加で済みます。

このパネルは「模型用ベースパネル」という名称で 1985年に登録第1584304号として 実用新案登録されたものです。(出願1979年)

壁塗料で作る岩の複製

情景模型を製作するとき、岩や石垣、石積みの壁など複製出来たら良いなと思うものがあります。
その場合これらの原型を造り、シリコーンゴムで型を取って石膏などで成形することがありますが、この成型品は強度を得るためある程度の厚みが必要で、目方も重くなりまた切断することも大変でした。
今回の岩の複製は塗料を薄く固め、間にガーゼをはさんで強度を保ち、これをハサミやカッターナイフで切断して使用するというものです。

aim1_3854
使用した塗料は エスケー化研株式会社のベルアート という壁塗料を使いました。 これはひび割れを防ぐためか適度な弾力があり、また 壁模様の成型も行なうため、乾燥後の角のダレもなく大変使いやすい塗料です。
ただ小さな缶での販売がないようなので、ご紹介するには少し問題があると思いますが。
私は他の塗料を試していないのでわかりませんが、弾力性があって乾燥後にある程度のシャープさを保持出来るパテなどでも使えるのではないかと思います。
また木工ボンドと砂を1:1に混ぜたものを薄く塗り、乾いてからまた塗って2~3回繰り返せば使えます。 ただFRPのような硬さになりますので切断するのが大変です。

まずシリコン雌型の内側に石けん水を塗って乾かし、次にベルアートを原液のまま型内面に良く塗り込みます。

aim2a_4152
ウォルサー社の岩成形用ゴム型を使う場合は特に入念な離型処理が必要です。

aim2_3944
塗料の薄い部分はわりと早く(1日位)で乾くのですが、奥まで入り込んだ塗料が乾くには3日位かかります。
反り返してヒビ割れが起きるようでしたら乾きましたので、このまま上にまた塗料を塗り・・・

aim3_3951
全面に塗り終わりましたらガーゼを乗せ、先に塗った塗料と一体化するように硬めの筆でたたくように塗ってゆきます。

aim4_4056
これが乾くのを待って(3日位かかります)端から静かに剥がして下さい。 溝深く入っているところは乾ききっていないところもあります。

aim5_4070
必要に応じてハサミなどで切って使用します。
塗料の中に細かい砂が入っているため、ハサミが切れなくなることがありますのでご注意下さい。

aim6a_4062
aim9_4064
出来上がった成型品の表面が上の写真です。

aim7_4091
セラムコート(水性塗料)で塗装しました。 塗料の乗りは良いです。

aim14_4082
この写真は壁塗料が乾燥後、シリコーン型から取り出す前に発泡ウレタンを流し込んで発泡させ裏打ちしたものです。

aim8a_4106
これは別の成型品の塗装例です。 やはりセラムコートを使用しています。

以下の写真は ジオラマに組み込んだ使用例です。
先に岩の表面を塗装して必要な部分を切り出し、組み合わせて発泡スチロールのベースに接着します。 繋ぎ目を石粉粘土や砂で埋めて、乾燥後小石やカラーパウダーを撒いて仕上げました。
040425h

 

大きな樹木を作る

ail1a_3250
完成写真を先に載せますが、この樹の高さは約22cm ですので縮尺87分の1とすると、
実物は 約19mの高さになります。 aim1a_4402
近くのスポーツ公園駐車場の大きな木を参考写真として追加しました。 2011. 05. 04

aim1b_4408
これは木の根の部分の参考写真です。

aim2a_3172
このプラ製の幹は、樹木製作キットに入っていたものです。
完成写真の左側のものは(A)のみ、右側のものは(A)と(B)を組み合わせたもので、(a)のクサビ状の部分に(b)のV溝をはめて接着します。
接着には エポキシ接着剤を使用しました。
(C)はこの樹木のベースとなる部分で、地面に露出した太い根を表現しています。

aim3_3197
接合部分の段差や凹みをパテで埋めます。
このパテは壁面補修材の ビスパテ を使用しました。 ペーパーもかけやすいし、プラスチック表面への接着性も良いです。

aim4_3204
パテが乾燥しましたら、 木の肌色セラムコートを塗り、細目の砂をかけて塗料と一緒に固めてしまいます。
小枝部分は捩ったり曲げたりして形を整え、必要ならカットしておきます。
ファイン リーフ フォーリッジはすでに小枝が付いていますので、このプラ製の小枝は多すぎます。 今回は4割位カットしました。

aim5_3223
次に枝葉をつけますがここでは ファイン リーフ フォーリッジ F1133 オリーブグリーンを使用しました。
以前の記事 【樹木を作る】 では、プラ製の幹に枝葉を付ける場合、瞬間接着剤を使用していましたが 今回は上の写真右の Hob-e-Tac というウッドランドシーニック社の接着剤を使いました。
これは水性、白色なので木工ボンドに似ていますが、かなりベトベト感がありますので、小さなものでしたらその場で保持してくれます。
大きなものの場合は、少し広めに接着面積を取れば良いと思います。

aim6a_3244
上から下に向かって少しずつ枝葉を接着して、こんな感じになりました。

aim7_3254
接着剤が乾燥しましたら ハサミの先で切り分けたり、V字カットで塊部分をほぐしたりして形を整えます。

aim8_3255
最後に ホルベインの フィキサチフ を吹付けてフォーリッジを固め、完成です。

線路の切断(2)

 道床付きレールの場合
Nゲージ(9mm)道床付きレールの切断
BIM010973
裏返して道床部分を、レールに当たるまでノコギリで切断します。 このノコギリはデコラソーという替え刃式のものです。

BIM020975
レールを残して道床部分が切断されました。 

BIM030978
不要な道床を取り除きます。 

BIM050983
ニッパーの刃を道床にぴったり当てて、レールを切断します。 

BIM060992
レールをヤスリで仕上げ・・・ 

BIM071005
完成です。

線路の切断(1)

 フレキシブルレールの場合
Nゲージ(9mm)レールの切断
AIM011020
切断位置にマークをして・・・   

AIM021024
裏返して 枕木のツナギ部分を カッターナイフをレール裏側に押しつけるようにして 切り取ります。 

AIM031027
手前のレールのマーク位置を、ニッパーで切断します。 上下の刃がレールに対して垂直になるように軽く挟みます。
静かに力を加えて行くと最後にパチッという音と共に切断されます。
ニッパーにはいろいろな種類がありますが、ピアノ線切断可というような力のあるものが良いです。 

AIM041035
レールを裏返して反対側を切断します。 

AIM051039
切断面は かなり鋭い部分が残りますので、必ずヤスリで仕上げましょう。  

AIM061042
こんな感じの仕上がりです。   .

線路の塗装(2)

 道床付きレールの場合
トミックス Nゲージ 直線レール
AIM010898
ジョイナーを引き抜いて・・・

AIM020900
ジョイントの爪もニッパーなどで切り落とします。

AIM030894
レールとプラ道床の油分を洗って乾かし・・・

AIM040951
道床 レール共にカラースプレーで塗装します。

AIM070920
レール踏面の塗料を拭き取ります。

AIM090922
枕木のプラ色を出したい時はここも拭き取りましょう。 

AIM100923AIM110926
枕木はこんな感じになりました。

AIM120962
レール側面はこんな感じです。. 

    

線路の塗装(1)

 フレキシブルレールの場合
シノハラ製 9mm 長さ900mmを塗装します。

BIM010877
成形時のヒゲが 枕木のところどころに出ていますので カッターナイフやニッパーなどで切り落として・・・

BIM020890
レール面や プラ製枕木などについている 油分を洗い流して乾かします。
フレキシブルレールは曲がりやすいので、 片側に2mm位の高さの突き当てを立てた角材を台にすると良いです。

BIM030954
レール側面を カラースプレーで塗装します。 このスプレーの霧はかなり広範囲をカバーしますので 枕木も塗装されますがOKとします。
使用したカラースプレーは アサヒペン クリエイティブ カラースプレーの#43 メキシカンサンド つや消し を使いました。

AIM060919
適当な角材に キッチンペーパーを3~4重に巻き 塗装した塗料の溶剤 (この塗料はラッカーシンナー) を筆でたっぷりめに塗ります。
換気にご注意ください。

BIM050936
このキッチンペーパーをレール踏面に当て塗料を溶かしながら拭き取ります。

BIM060937
レール長さが900mmあるので拭き取り量も多いです。

BIM070939
枕木はそのままでも良いですが プラ色を出したい場合は、キッチンペーパーを直径1cm位に丸め、溶剤をしみこませて拭き取ります。

BIM080958
こんな感じの仕上がりです。

石膏岩の塗装

AIM010710
実物の石を複製した石膏の岩を 塗装します。アクリル絵の具セラムコートを使用しました。 色は左から 02506(黒) 02025(茶) 02057(グレー) です。

AIM020717
茶系の岩を作りたいと思いますので 容器に黒1 茶2位を取り・・・

AIM030718
よく混ぜ合わせます。

AIM040719
これに水をたして薄めます。

AIM050762
濃さは上の写真位 で 左側は垂らしてすぐの物 右は乾いた状態です。
濃さも 色も違うように見えますが同じものです。

AIM060736
この色水状の絵の具を 大きめの筆にたっぷり含ませて かけるように塗ります。

AIM07A751
最初の水気は石膏に吸い込まれて ほとんど表面に残りませんが 次にかけた絵の具は流れるほどになります。

AIM070728
この時に絵の具溜まりができ この水が引くと 色の濃淡が表現されることになります。

AIM080746
この絵の具溜まりが引いた時点で 全体の感じをみて ニュアンスをつけたい部分に筆でチョンチョンと垂らします。

AIM090754
乾いた状態がこんな感じです。 かなり明るいですが、実際にジオラマに組み込むと ちょうどよくなります。.

岩の複製(2)

AIM210653
容器に水を入れ スプーンなどに取った石膏を パラパラと振りかけるように落します。 水面と同じ高さ位になるまで 入れましたら・・・

AIM220654
割バシなどで静かにかき混ぜます。 そのうち水っぽさがなくなってトロっとした感じになってきますので・・・

AIM230659
これを静かに型に流し込みます。

AIM240661
こんな感じで1時間ぐらい待って

AIM250662
静かに取り出します。

AIM260665
2個目を取り出した時に、破れてしまいました。 これはたぶん前の晩に流し込んだ石膏を翌朝まで置いたからだと思います。

AIM270671
これが成形した2個の石膏岩です。 右側の岩には気泡が入ってしまいました。(矢印).

岩の複製(1)

昔は食品サンプルなどを作るのに寒天で型どりをしていたそうです。 今日はこの複製方法を試してみたいと思います。

AIM010612
石の複製したい面を下にして 空容器の中におきます。 この中に水を入れどの位の深さまで型を取るか見当をつけて、この水をメジャーに移して計りますと 約250ccでした。

AIM080642
寒天ですから石にくっついてしまうことはないと思いますが 念のため石けんを筆先で溶かしながら塗っておきます。

AIM090644
塗った石けんが乾きますとこんな感じです。

AIM020621
次に寒天を用意し これを煮溶かします。

AIM030619
寒天1本に水の量は標準で500ccと言うことなので、今回は1本を半分に割って使います。

AIM040622
まず適当な量の水の中で良く洗い、水を絞って小さくちぎります。

AIM050623
この中に先ほど計った250ccの水を入れ・・・

AIM060626
火にかけますと、だんだん溶けて来ます。

AIM070636
だいぶ泡ができて これでいいのか不安でしたが、火を止めるとこの泡は消えました。

AIM100647
これを容器の中に流し込み、粗熱を取ったら冷蔵庫に入れて冷やします。

AIM110648
移動するのにこの容器は頼りないので板を一枚敷きました。

AIM120650
冷蔵庫から出しましたら静かに石を持ち上げます。

AIM130651
できた複製の表面がこれですが、結構精密に型取りできたと思います。

.